やっと関東も、緊急事態宣言が解除となりました。ヒャッホー♪と外に飛び出したいのをグッと堪え、自粛中に気が付いた、コスメの新しい楽しみ方について書いておきます。
化粧品業界も15年を超えましたが、実は、新卒で着いた仕事は「飲食プロデューサー」。もちろん今も、美容と同じくらい、食べること・外食が大好きで。おこもり期間中は、飲食店さんの応援も兼ねて、テイクアウトを活用してみました。
好きな店・評判の店・憧れの店、やっぱりお店で食べる方が美味しい。でも、いつもとは違う楽しさもありました。自炊とは違う、ちょっとした特別感。一人暮らしのわたし、誰とも共有しない、自分のための至福の晩餐会。
「テイクアウトはレストランの劣化版」と高を括っていたんですが…。通常時には味わえなかった、コロナ中の新しい食の楽しみ発見でした。
自粛期間中の美容にも、同じ感覚がありました。「仕事に行くから」「誰かに会うから」、いつしか当たり前になっていた日々の習慣。それが一変、誰とも会わない期間。それでも、続ける美容は、完全に自分のため。
「どんな肌になりたいのか、どんな顔になりたいのか、どんな老け方をしたいのか」、ぼんやり自分を思いながらのお手入れ、いつの間にか生き別れていた美容が、久しぶりにわたしの元に戻ってきたような嬉しさがありました。
この期間、スキンケアに励んだ方も多いようですが、わたしは「下地」にご執心でした。誰とも会わない日でも、肌がキレイに整うと、女スイッチと仕事スイッチがONになります。一日にグッとハリがでて、エクササイズやら読書やらも、いっちょやってみよーか、という気まで沸きます。
でもファンデは重い、そんな今、下地はいい塩梅なんです。ちなみに、我が家は日当たり良好の白壁なんで、外に出ずとも日焼け止めもセットです。
ちなみに、わたしはタイプの違う2種類の下地を混ぜて使っているのですが、そのブレンド割合を調整する“肌感度”というか“野生の勘”みたいなのが、より冴えてきました。その日の気温&湿度にブレンド割合がぴたっとハマった日は、夕方ひとりガッツポーズ。そんな、マニアックな楽しみ方をしてます。
イズミ ショウコ 開発&ブランドプロデューサー