日本初の下地専門ブランド NUDYMORE EST.1998.TOKYO 日本初の下地専門ブランド NUDYMORE EST.1998.TOKYO

わたしの「セラミド最強説」

仕事柄、「急な肌トラブルには何が効く?」という質問をよく受けます。肌質関係なく、特に春~夏に掛けての突発的な不調に、わたしが絶対的な信頼を寄せる成分が「セラミド」です。敏感肌だから、アレルギーだから、季節の変わり目だから…、そんな理由で諦めていた方こそ、試してみる価値のある成分です。

セラミドは、うるおいの生命線

「セラミド」は、特別な美容成分ではなく、コラーゲンと同じように、人間の肌がもともと持っている脂質です。その役割は、肌の細胞の隙間をみっちりと埋めることで、肌内部の水分を閉じ込めると同時に、肌外部からの刺激や乾燥を防ぎます。

実は、わたしたちの肌がセラミドを備えたのは、今から2億年前。生物が進化して海から陸に上がった時、水の外でも生きていくために必要な自己防衛成分だったのです。ゆえにセラミドは、乾燥と刺激から肌を守る「バリア機能」の主役と言われています。その優れたバリア作用から、アトピー性皮膚炎の治療や敏感性乾燥肌のスキンケアに活用されています。

研修員を救った”秘密のレシピ”

これは、わたし自身が、化粧品メーカーで開発担当になって1年目のお話です。製品の開発は常に同時進行、膨大な数の試作品を塗っては落としの繰り返しで、もともと超敏感な肌はあっという間にボロッボロ。しかも試作品です、大失敗の処方の時なんて、もう目も当てられない酷い状態に。

そんな職業病”慢性肌荒れ”に、先輩たちがコッソリ使っていたのが「セラミド」、しかも「原液」。世界中の最先端の美容成分を見てきた研究員たちが辿り着いた特効薬こそが、わたしたちの自己防衛成分だったのです。わたしも試してみたところ、「セラミド配合」のスキンケアでは改善しなかった肌荒れが、「セラミド原液」ではあっという間に治まり、その後の肌コンディションも安定化しました。

大苦戦、原液効果の製品化

この経験から、わたしは高濃度セラミドでしか出せない効果を、絶対に製品化しようと考えていました。目指すのは「セラミド配合〇〇」ではなく、「セラミド原液」そのものの圧倒的な力です。しかし、ひとつ、大問題が。セラミドは油に溶ける性質のため、原液そのままではベッタベタ。顔全体に塗るのも気持ち悪く、上からメイクなんて出来ません。

そこで、いくつもの専門の研究機関に掛け合い、真空の高圧状態でデリケートな成分をナノ化(超微粒子化)させる処方に成功。セラミド原液の高い作用そのままに、水のようなサラサラで浸透性の高いテクスチャーを実現しました。

洗顔直後の肌へ、真っ先に

このセラミド原液は、洗顔直後、化粧水の前に与えることで、高濃度の即効性をダイレクトに発揮します。もともと肌が持っている成分のため、弱った肌にも負担を掛けず、コンディションを立て直してくれます。また、肌表面に残らず、角層の奥までスピーディーに到達するため、朝のスキンケアでは「下地の下地」として、キメを整え化粧ノリをアップ、日中乾燥を防ぎながら化粧モチもアップさせます。

素肌の美しさが映えるメイクを楽しみたい季節ですね、コンディションが気になったときには、いつものお手入れに、セラミド原液の先行ケアを取り入れてみてください。

イズミ ショウコ 開発&ブランドプロデューサー

化粧品業界17年。早稲田大学法学部卒。大学卒業後、化粧品メーカーでの製品企画・開発を経て、10年で独立。2016年より、NUDYMOREの製品開発とブランディングを担当。

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2020.03.09

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