日本初の下地専門ブランド NUDYMORE EST.1998.TOKYO 日本初の下地専門ブランド NUDYMORE EST.1998.TOKYO

ノーメイクでも!? マスク荒れは、“クレンジング”で治す。

ここ2ヵ月、「マスクの肌荒れがヒドイ!」という女子の悲鳴を頻繁に聞きます。わたしも、化粧品開発という仕事上、研究室や工場で年中マスクは不可欠。荒れる前の予防が一番ですが、まずは一旦、荒れてしまった肌の挽回スキンケアから。2回に分けて、マスクでの肌荒れの「挽回」と「防止」について、わたしのアプローチをお話したいと思います。


肌には拷問、マスクの肌荒れ3大原因

マスクで肌が荒れてしまう原因は3つ。感染症や花粉症の対策には不可欠ですが、肌にはかなり過酷な環境なのです。


<マスク肌荒れ>
1:摩擦
⇒ 繊維と肌が擦れ、赤み・ヒリヒリ。進行すると接触皮膚炎に悪化も。
2:乾燥
⇒繊維が皮脂を吸って、パサパサ・かゆみ。ムレと一緒に、水分も蒸散。
3:ムレ
⇒内側の雑菌が繁殖し、ニキビ・吹き出物。マスク不足で使い捨ても困難…。

ヒステリーな荒れ肌は、落とし方が一番大事!

マスク荒れの肌は、バリアが剥がれて中身がムキ出し、刺激に無防備&超敏感な状態です。そんなヒステリーな肌に、強い化粧品やシートマスクなどを使うと、それが新たな刺激となって、症状を悪化させてしまうことも。

何度もマスク荒れに苦しんだわたしが、声を大にして言いたいのは「まずは、肌を刺激要因から解放する」こと。そして、「肌自身の修復能力を高めてあげる」こと。急がば回れ、結局それが回復への一番の近道でした。そこで重要となってくるのが、“クレンジング”なのです。

●ノーメイクの日でも、刺激物は除染して寝る
毛穴の奥まで入り込み肌の炎症を悪化させる「日中の刺激物質(ホコリ・花粉・PM25・排気ガス…)」や、ターンオーバーを邪魔する「古い角質」を、毎日きちんとリセットすることで、症状の悪化はその日のうちにストップ。

また、汚染物質はソープでは落としきれない微細成分も多いため、わたしは、ノーメイクや石鹸で落とせるメイクの日でも、必ずクレンジングします。刺激物を肌に残したまま寝ることだけは避けてほしいです。

ちなみに、ソープの方が肌に優しそうなイメージですが、泡の立つ洗顔(発泡剤・活性剤が多)は、皮脂を奪いすぎる場合もあるので、荒れ肌・敏感肌の人こそ、W洗顔不要のクレンジングをおススメしています。もちろん、肌に近い組成で、肌負担のないものを選ぶのは大前提です。

●血行促進で、内からエネルギー点滴
さらに、クレンジングにはソフトマッサージ効果も期待できるので、肌の血行を促進し、回復に必要な栄養を内側からたっぷり送り込めます。外から栄養を与えるより、点滴のように、内からの栄養供給を高める方が、過敏になった肌への負担もありませんし。でもゴシゴシは厳禁、クッション性の高いジェル・ミルク状のもので、やさしくクルクル馴染ませる程度で充分です。

与えるなら、セラミド配合のもの

では、そのあとのスキンケアは?マスクで傷ついた「肌のバリア機能」を補修してくれる最強成分と言えば、なんと言っても「セラミド」。肌が本来もっている脂質なので、敏感になった荒れ肌には特にオススメです。セラミドの有効性については、こちらに詳しく書いていますので、ご参考までに。

わたしのセラミド最強説▼



まだまだ続く、毎日の習慣が辛くならないように、わたしも外出の減る今のうちに、マスク荒れに負けない肌にコンディショニングしておこうと思います。

イズミ ショウコ 開発&ブランドプロデューサー

化粧品業界17年。早稲田大学法学部卒。大学卒業後、化粧品メーカーでの製品企画・開発を経て、10年で独立。2016年より、NUDYMOREの製品開発とブランディングを担当。

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2020.04.13

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